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炎上を恐れる?それとも—-

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まず、「ファン」とは、から入ります

サッカーをベースとした投稿が続いており、興味の無い方にはとっつきにくいかもしれませんが、タイトルを解説する上で非常に使いやすいので、敢えて今大会がホットである内だと思い、またサッカーの話から入らせて頂いております。タイトルにもあるように、今回は「炎上」をテーマにしています。では何故炎上するのかというと、そこにはパフォーマーとしての「選手」と見る側の「ファン」という二つの存在があります。

さて、サッカーファンにもいくつかあって、まずはアマチュアやプロでプレー経験がある層、二つ目はワールドカップやオリンピックなどビッグイベントを機に試合を見てファンになった人、がいます。そして特性ですが、日本では今でこそメジャーなスポーツになりましたが、サッカーファンというのはマイナーなスポーツであった頃から不思議と屁理屈が好きな人間が多く、またほぼ同数の左脳が麻痺した感情の塊みたいな人間がいて、これらの間での口論が絶えないスポーツです。他のスポーツのファンの方の性格は知らないのですが、サッカーは世界に出てもまだベスト16の壁も抜けられない程度の実力のくせに、一流選手と同化し、一瞬のプレーの是非をネチネチというシツコイ人種が多いのです。

こうしたファンの構造は結構社会学者も注目している人もいます(下写真)

 

今回の炎上プロセス

今大会は特にポーランド戦問題という、大きなトピックがあったことで、ネットのあらゆる媒体で炎上が起こりました。特にTwitter、YouTubeでの燃え方が激しく、意外にFacebookはそれほどではない、という印象です。これはシステム的にFacebookでシェアが起こりにくいことを証明しているのかもしれません。逆に言えば、コミュニティを作ってホットな関係性を築くためのメディアとしては最適です。

さて、ポーランド戦問題についてですが、ネットでの書き込みをつぶさに観察すると、ほぼ信念と理屈のぶつかり合いとなっています。「スポーツというものは正々堂々と目の前の敵に勝負を挑むものであって、その結果が勝利であろうが敗戦であろうが受け入れるべきもの」という信念を根底にし、それを裏切った戦い方に気分を害されたという非難が一つの軸を構成し、もう一つは「大会のルールに違反行為として存在していない行為であるから我らの代表は非難されることではない」という論理です。

おそらく、この対立構造だけでは炎上はなかったと思います。炎上したのは、実は信念グループにも理屈グループにも根底心理にそれぞれの葛藤があり、ここに「もしセネガルが点を入れてたら」という「他力本願」要素が二つのグループの葛藤に火をつけたのです。

詳しくみてみましょう。

信念グループの葛藤とは、「醜く勝つよりは美しく負ける方を選ぶ」vs「本当は勝って欲しいけど、汚い手を使って勝った時にどんな言い訳をしたらいいのかわからない」というものであり、理屈グループの葛藤は「ルールの範囲ならどんな手段を取ろうが正当化される」vs「でも結果として負けたら正当化できない」というものです。

ここに、西野監督の「ボール回しで時間を稼ぐ」という戦術が両グループに爆弾として投げ込まれました。

さて、結果として戦術は成功し、両グループの心理をかき乱し始めたのです。信念グループの主張は「あんな汚い手を使って、日本人として恥だ」と主張し、理屈グループの勝利に歓喜する雰囲気に水を差します。理屈グループは「ボール回しのどこが恥だ、サッカーでは当たり前のこと。今大会のフランスvsデンマークでも同じことが起きている」と返します。すると信念グループは「外人は外人、お前らは日本人の恥だ!」という具合です。

この辺の展開はどのようなスレでも、ほぼ共通です。

さて、ほぼ同時に海外メディアからのこの対戦に関する記事がネット上を走ります。「最も見たくない試合だった」「日本人は本来の姿を見失ってしまった」・・もちろん支持派のメディアも出てきて「西野は賭けに勝った」「稀に見る好采配」と。さて、これで炎上から延焼への下準備は完了です。TBSでは関口宏が「チームにイエローカードを出せなかったのか?」、テレ朝では玉川徹が「代表は何を目指してんの?」とキャスターやコメンテーターがゲストに議論を吹っかけます。

これらのメディアの映像をYouTuberがアップ。

さらに延焼が続くことになります。

現時点では、トーナメントの熱戦、惜敗によりほぼ鎮火していますが、ところどころ残り火が少し燻っている状態。

 

ネットでの集客講座で言ってること

さて、今回の炎上のプロセスをご理解いただけたでしょうか?

「炎上」という言葉は良い意味では利用されませんが、それでもこれは「拡散」の一形態です。

SNSやブログを利用して集客戦術を披露する方が今でも多いのですが、今はあまり効を奏している雰囲気はあまりありません。

記事の内容、キイワードの選び方など、テクニック的要素だけではなかなか拡散は生まれにくいと思います。

 

炎上のメカニズムを理解する

今回はワールドカップサッカーの偶然発生した炎上を題材に、なぜこれが発生したのかを解説するだけに留めておきます。

前回記事でも書いたように、ミッションに関わる炎上が起きた場合は徹底抗戦しなくてはならないのですが、今回、西野監督は「すべては決勝トーナメントの結果で応える」方針で臨み、結果としてベルギー戦を戦い「感動」で鎮火させたと結論づけても良いと思います。(協会としては無反応を貫いた。これについても延焼してはいますが、彼らにとってのミッション、つまり「ワールドカップ優勝」という我々ファンにとっては夢のまた夢的なミッションには触れられていないので無視という手段で対抗していますね。)

すべての炎上事例を調べたわけではないのですが、根底にある対立構造とそれぞれのグループが持つ葛藤を刺激することで、言い争いが起こることは結構目にされることもあるかもしれません。

 

 

 

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