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ワールドカップのお陰で、昼と夜が逆転した生活が続いております。今決勝トーナメントのフランスvsアルゼンチンの放送を見ながら書いているのですが、このゲームは多分アルゼンチンが勝つと思います。根拠はありませんが、一次リーグで苦しんだチームほど決勝トーナメントを勝ち進むというジンクスを信じているからです。トトカルチョのオッズもフランス2.4に対しアルゼンチン3.3~3.6となっているので配当的にはアルゼンチンの方がおいしい配当。

さて、本題とは一見無関係なサッカーの話から入りましたが、ちゃんとオチはあるので少し我慢してお付き合いのほどお願いします。話は一昨日の日本vsポーランドの試合での西野監督の選手起用およびラスト15分間の無気力試合に対するネット上の反応です。サッカーファンでなくても色々思うところがあるようで、特に感情的に胸糞悪いという反応が多いようです。皆さんはどう感じられましたか?

まあこの件についての是非論よりも、こういう炎上が起きたときのコメント元の足元を調べると、パブリック・プロパガンダの色彩がとても強いことがよくわかります。

まずサッカーの母国イングランド周辺では、BBC、サン紙、ガーディアン紙などのメディアがヨーロッパ関係では最も多く、すべてが否定派。イングランド系以外のドイツ、イタリア、スペインも否定派ですが、トーナメント一回戦対戦国ベルギーはコメントなし。この状況って面白くて、理由はイングランド系が最も多く批判記事を出していること。推測するにイングランドはトーナメントの一回戦で組み易い日本と当たりたかったが、リーグ最終戦でベルギーに負け、トーナメントの相手がコロンビアになってしまったことです。

ネットで色々検索すると出てくるのですが、イングランドはトーナメントで日本と当たることを望み、日本の弱点をずらずらと書き連ね、当たれば勝ったも同然みたいなことを各誌が書いています。ところがベルギーに負け、イングランドが最も苦手とする南米と当たることで、かなり国民的に意気消沈しているのでしょう。歴史的に見てもイングランドは南米との対戦成績は良くなく、もともと大鑑巨砲主義的、つまりごっつい体を生かして相手を蹴散らし、ボールを奪ったら大きく敵陣に蹴り込むスタイルが染み付いたサッカーを100年以上やってきた国が、敏捷性が高く、テクニックで相手を交わしながらゴールを奪う南米チームには本当に分が悪かった。まあ、考古学的遺跡のような古いスタイルを頑固に守り続けてきた国が、ワールドカップの本大会に出るのもやっと、出ても一次リーグを勝ち上がるのに必死になる状態が20年続き、ようやく最近になって現代の時流のサッカーに変えなければ、本当に自分の国は遺跡になってしまう!という危機意識が生まれ始めたばかり。だからこそ今大会は日本と当たって、日本を血祭りに挙げ、自国の存在を世界にアピールしたかったのでしょう。ゲームは明日以降ですが、間違いなくイングランドはコロンビアの前に撃沈されると思います。

もうこうなると日本を叩きたくて叩きたくてしょうがなくなっているでしょう。これが人間の本性です。ネット上にもご丁寧に日本語化されたイングランドの批判記事が掲載され、おまけに動画にして「いかに日本の西野は卑怯な戦術を実行したか!」をアピールしています。

さて、これらのプロパガンダは誰をターゲットにしていると思いますが?

これは間違いなく、日本の「にわかサッカーファン」です。情緒的、武士道精神、潔さのような古くからの日本の美徳精神を持った方達をターゲットに、いかに犯罪的な行為をサッカーという競技で行ったのか、ということを植えつけようとしているわけ。

 

サッカーワールドカップは武器を持たない戦争であり、巨大な利権への覇権争いの場

何でくだらないサッカーでこんな騒ぎをするの?というのが大方の日本人の感想です。

まあ、これが島国で外国からの侵略が無い国の意識の現実です。

まず、ビジネスの観点から説明すると、この地球上で最も普及して、もっとも地球人を熱狂させるスポーツはサッカーです。70年代、日本ではまだサッカーがマイナーなスポーツだった頃、「ダイヤモンドサッカー」というTV東京の番組スポンサーは三菱商事でした。なぜか?簡単な話です。当時から世界を相手にしてビジネスを行っていたのは総合商社であり、自社の名前を知ってもらうのに一番都合の良いスポーツはサッカーであることを知っていたわけです。これは三菱に限ったことではありません。三井も住友も丸紅も伊藤忠も知っていた。ただ、三菱はグループ内に当時の日本リーグ加盟チームを持っていたことがスポンサーになった。

アメリカでは野球ですが、ヨーロッパでは圧倒的にサッカー。中東、アジア圏でもサッカーです。日本国内でサッカー番組のスポンサーをやっていたことは当然これらの国の有力企業でも知られていたことです。

ここ二十年でアジアやアフリカからヨーロッパへのリーグへ移籍する選手が増えています。ヨーロッパで5大リーグと呼ばれているリーグを持っている国はドイツ、フランス、イタリア、スペイン、イギリスです。なぜ自国の選手ではなく遠くアフリカ、南米、アジアの選手を取るのかというと、これはグローバリズムの影響です。特にネット時代を迎え、ネットへの露出度を世界的に広げるためです。これはスポンサーサイドの意向が強く、クラブ側としてはスポンサーの意向を無視できないからです。

裏側のこうした流れで、日本人選手も本場のリーグへの移籍が起こり、国際経験を積めているわけ。広告プランナーであれば、国際色豊かな選手があらゆるメディアに登場し、クラブを支えるスポンサーの世界戦略に合わせたキャラクター選びも、世界共通言語としてのサッカーを通じてプランを練ることができるわけです。

ですから、ワールドカップの決勝まで勝ち残ることは、ナショナルチームにとっても選手個人にとっても、選手が所属するクラブにとっても、そのクラブのスポンサーにとっても、至上命令であり、どんな手を使っても話題を作り、ネットでのアクセスを増やそうとするわけです。それが長ければ長いほどいい。だから、西野監督の取った戦術はすごくインパクトがあることで、これで彼は「西野朗」というブランドを打ち立てたに等しいことを達成したわけですよ、ホント!

ただ、話題としてはあまりにネガティブですから、明後日のトーナメントは彼にとってのホントのガチンコ勝負!勝てばブランドイメージとしてはプラスにひっくり返り、「稀代の策士」とか「名監督」とか、もうすごいことになります。

いかがですか?おもしろいでしょう?

 

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さて、今まさにブランドが構築される局面を迎えている西野監督ですが、皆さんはそういう目でワールドカップをごらんになっていましたか?ブランドってそういうもんです。ことの成り行きをこれからも観察を継続してください。

誰もが注目する場で、とんでもないことをしでかすこと!です。長島然り、オリンピックで金メダルを取ることも然りです。

こうしてブランドを確立すると何が起こるのか?

「指名検索」です。

これから先、世界中から「西野」「nishino」という単語で彼は検索されるでしょう。「ボール回し=西野」になるわけ。

グーグルという辞書に登録されたも同然です。

これまで、いかにグーグルでの検索上位に来るのかに注目してきた人が多いと思いますが、実はその発想はもうすでに負け組みの発想です。

理由はどこかのカテゴリーに所属していること自体がすでに競争が発生している「場」を選んでいるからです。

ブランディングの本質は、指名検索です。

あなたも自分の名前で検索される道を選んでみませんか?

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